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病態生理・基本的基礎配属
研究スタッフ
尾﨑紀之、堀 紀代美
研究の概要と特色
痛みのメカニズムの解析
痛みは生体の警告系として重要であるが、必要以上の痛みや慢性疾患に伴った痛みは私たちを苦しめる。当研究室では、痛みのメカニズムを明らかにすることを目標としている。また、内臓の痛みは臨床的に重要であるが、皮膚の痛みと異なる特徴をもつので、内臓の痛みの受容伝達や疾患に伴う痛覚亢進のメカニズムを明らかにすることに特に力を入れている。(尾崎紀之、消化管侵害知覚の伝達経路と伝達メカニズム、医学のあゆみ、238(10):891-896, 2011)
臨床応用を念頭に置いた内臓の自律神経分布の解析
食虫目の実験動物スンクスを用いて、Whole mount immunohistochemistryによって内臓自律神経系を三次元的に可視化し,神経科学的方法を用いて臨床で見られる問題の解明をめざしている。本研究は、内臓脂肪の前駆細胞の分化のメカニズムや、肥満予防の研究に発展している。
『病態生理』、『基本的基礎配属』の各学習目標
『病態生理』
- 痛覚の基礎的メカニズムならびに、慢性疼痛の病態について学ぶ。
- 内臓自律神経の形態分布・生理機能・臨床応用について学ぶ。
- 病態を理解するうえで基盤となる人体の正常構造を理解する。
『基本的基礎配属』
- 急性ならびに慢性の痛みのメカニズムを解析する実験を行う。
- 内臓自律神経分布の立体構造を可視化する実験を行う。
- 発生学ならびに臨床医学の観点から人体解剖学実習を行う。
配属学生の指導方針
実験研究を行う場合、教室の研究テーマに関連したものを中心に課題を設定しますが、独自に希望するものがある場合は担当教員に相談してください。
人体解剖学実習を行う場合、2年次の実習とは異なり、発生学ならびに臨床医学の観点から問題意識を持った人体解剖学実習を行います。
配属学生への要望
配属期間を有意義で実りある時間とするために、目的を明確にして臨んでください。あらかじめ教室を訪問して教員に相談することを勧めます。
受入れ可能人数
8人程度