痛みは身体に異常があることを私たちに知らせてくれる大切な警告系ですが、患者さんのQOLを左右し、神経因性疼痛など痛み自体が疾患となる病態もあるため、痛みは、体温、脈拍、呼吸状態、血圧につぐ第５のバイタルサインとして着目されるようになりました。痛みを含む警告系は系統発生的に広く生物で見られ、その普遍性、可塑性から、科学の対象としてとても興味深いことはもちろんですが、臨床医学の全ての科において、また医師のみならず、全ての医療従事者（医師、看護師、理学療法、作業療法、放射線技師、鍼灸師、柔道整復師などなど）にとって、患者さんの痛みを理解し痛みに向き合うということは、全人的医療の大切さが叫ばれる今日とても重要と考えています。

一緒に痛みのメカニズムについて研究し、痛みの治療法や痛みに向き合う方法の開発に取り組んでくれる方を募集しています。職種、立場は問いません。すでに社会で働いていらっしゃる方には、金沢大学には社会人大学院生という仕事をしながら研究をする制度もあります。

また、当教室は医学生の肉眼解剖学の教育を担当し、臨床医学の教室の先生方と一緒に、臨床解剖学の研究も進めています。

興味のあるかたはぜひお問い合わせ下さい。

• 連絡先:　尾崎紀之
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